創作-ボトムアップ

2008 年 9 月 5 日

作戦を立てることは、ゴールを想像して、トップ(=ゴール)に到達するまでの道のりや方法、分担などに分解していく行為だ、というお話をしました。つまり、計画するとか、作戦を立てる、というのは、分析的な(分ける)作業なんですね。上手に要素に分けられれば、作戦はうまく立てられます。
このこととは逆に、創作あるいは表現といった行為は、いろいろな要素や要件を満たしながら、1つのものに作り上げていく行為ですから、ボトムアップの作業と考えることもできます。
さて、トップダウンの作業とボトムアップの作業は、どちらが簡単でしょうか?
もちろん、行うべき仕事の種類にもよるため、いちがいには決められないかもしれませんが、作り出す方がむずかしいと考えられている方が多いのではないでしょうか。
オリジナルなもの、感動を生むものを作ろうとすると、感性と忍耐の両方が必要になってきます。芸術家が作品を作るのも、スポーツマン(最近はアスリートと呼ばれているようですが)が技能を高め、高い成果を出すことにも似ています。
有能な人あるいは成功する人が述べていることに、「ゴールイメージ」を描くことがあげられます。作品を創作するときにも、仕上がりの雰囲気や要件を常に考えながら進めることが重要になってきます。
日本人の価値観の中に、「ひたすら」とか「何も考えず」といった心構えをほめる風潮がありました。しかし、最近、特にこの10年くらいは、有言実行だったり、ゴールイメージを想像しながら進めていく方法も認められつつあるように思われます。達成した時の喜びや感動をはっきりと伝えることも許されてきています。昔のテレビ放送などを見ると、ぐっとこらえている姿の方が多く感じるのは私だけしょうか。
創作的作業はボトムアップだと申しましたが、実はトップを見ながらのボトムアップ作業なのです。創造したゴールを頭に描きながらさまざまな要素(計画時に分解してきたもの)をくっつけながら、最終イメージを作り上げる作業なのです。
いい作品をつくる、すばらしい成果を出す、内容の濃い仕事をする・・・。人に求められる行為は、すべてこのようなアクションが求められているのではないでしょうか。

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