有言実行をよしとする風潮
2008 年 9 月 9 日
これまで、日本の伝統的な文化の中で、「男は黙って・・・」のように、目標や理由や考えなどを語ることなく、黙々と仕事をする、不平を言わない、ひたすらがんばる、といった姿勢を尊ぶ風潮があり、伝統芸能や技能習得の現場ではまだまだ主流かも知れません。
しかし、北島選手をはじめとしてオリンピックに出場した選手の言動を見ていると、最近は注目を集める選手たちが、金を取ることを公言したり、メダルをとって雄叫びをあげたり、泣いたりの感情表出を許す風潮がとみに強まっていると感じませんか?
前の記事に書いたように、有言実行の風土は、私自身はとてもいいことだと思います。
でも謙遜の美徳はどこへ行ったのでしょうか?
賞をもらったり、成功したときに、「おかげさまで」と冒頭に言うよう、私たちは教えられたものでした。
駅などで、おそらく、お世話になった方とお別れをしているのでしょう、お年寄りが向かい合って、ぺこぺこと、繰り返し繰り返し頭を下げているような光景はほとんど見なくなりました。
「よそゆき」(いい洋服など)や「おかげさまで」「もったいない」などの日本文化特有の言葉がぞくぞくと死語になってしまうのは残念です。
日本文化の良さは、複数の場合によっては対立するものも、融和させ調和、混合させるというものだと私は思っています。特に食事。洋食、中華、インド料理、韓国料理などどんな食事もとりいれる、貪欲なまでの他文化吸収力は、世界最高だと思っています。
吸収したり、遷移したりしても、以前から持っている良いところも、ぜひ残していきたいですね。
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