SE不足が叫ばれて二十余年
2008 年 10 月 2 日
私が大学を卒業して間もなくのころ、ソフトウェアのエンジニア(一般にSE)が不足する、とよく言われたものでした。もちろん、今でも慢性的に理系のエンジニアが足りないということは、あながち誤りではありません。しかし、社会現象として大問題になるとまで思われていたことでしたが、ありがたいことに大問題とはなっていません。
産業構造自体が大きく変わる、とも言われました。農業や漁業などの第1次産業、製造業などの第2次産業、そしてサービスの第3次産業の次に、情報産業(第4次産業)を定義する意見までありました。
確かに、コンピュータの性能が格段に進歩し、コンピュータ自体がコンピュータの世話をやいたり、コンピュータがコンピュータの設計をやったりと、人手がかからないような仕組みができたこともあります。また、ソフトウェアに関していれば、オブジェクト指向といった一度作成したものを再利用する技術が確立されてきたことが大きいでしょう。
SE不足が叫ばれたことと非常に似た話があります。
これは米国での話。
電話の利用が各地で爆発的に増え続け、「このままでは、オペレータが不足して大変なことになる」と社会問題化したことがあったそうです。でも、実際には、その問題は危惧に終わりました。当時は電話交換機を人で操作して電話をつないでいたのですが、電話をかける、という行為自体、オペレータの代わりに利用者が交換機での接続を行うようになったからです。
そうです。利用者がオペレータになったから、オペレータが不足する事態にはならなかったのです。
ひょっとして、ワープロの需要が伸びてきたとき、「どうしよう!ワープロオペレータが不足する」と心配した人はいたのでしょうか? 実際には、和文タイプ・電算写植を打っていた専門の方々の多くは仕事を失ったりしました。今、私がパソコンに向かってキーボードを打っているように、多くの人たちがオペレータになってしまいました。
インターネットが普及して、何億ものサイトが林立する中、私たちは何ができなければならないのでしょうか。
上手に仕事を進めれば、作ったサイトに多くの人が訪れてくれることができます。表向き、大企業と中小企業あるいは個人のサイトの違いはありません。やったらやっただけ、いいサイトもできますし、販売も大きくしていくことも可能でしょう。したがって、これまで広報や広告といったものは、特定の人、センスのある人や会社にお願いしていたのですが、小さい会社であっても、個人であっても、キーボードを叩いている人が適宜できなければならない時代になるのではないか、と思います。今や、マスに向けてマスの情報発信者たちが、それぞれがデンタツ技術を高めなければならない時代に突入しているのではないでしょうか。
↓リンクをクリックしてください。1票が投じられます。↓
人気ブログランキングへ
Leave a Reply
You must be logged in to post a comment.