ニュートンと太陽系模型

2008 年 10 月 14 日

「りんごが落下するのを見て万有引力の法則を発見した」という逸話で有名なアイザック・ニュートンは、物理学を学ぶ者にとってみれば、見事なまでに美しい宇宙の法則を導き出し、物体の「運動」というものをある意味「完全に説き明かした」と感じさせるくらい天才科学者です。

そのニュートンは、敬虔(けいけん)なクリスチャンであったことは、あまり日本人には知られていません。私には、絶対的な神の存在を信じていたから、万有引力の法則、運動の法則を発見したようにも思えます。あるいは、その逆に、宇宙の真理を解けば解くほど、背景の美しさを知り、それを神だと感じていたのかもしれません。彼の確信の強さをうかがい知る話も多く残っています。今回は、ニュートンと彼の自宅に作られた太陽系模型の話です。

ニュートンが、神の存在を信じない友人に「今度、家に遊びにおいでよ」と誘い出し、そこで見せたものは、完璧なまでに見事にできた太陽系の模型でした。太陽を中心にして数々の惑星が回転しています。

友人は、「すごい! こんな精巧な模型があるなんて! 誰がつくったの?」

ニュートン「誰も作っていないよ」

友人「うそだろう! 誰も作らずに、こんなすごいものができるわけがない!」

ニュートン「だって、君が言ったじゃないか。神様は存在しないって。神様が作った宇宙は、この模型よりずっとずっと精巧にできているんだよ。それでも君は創造主の存在を認めないのだろ?」

友人は何も言えなくなったとのこと。

ニュートンの信心深さと一貫した信念は、いわば絶対的宇宙観であり、以降、産業革命や欧米列強の世界的な進出とともに「真理」として広がっていきます。しかし、この世界観(パラダイム)は、突如としてガラッと変更を余儀なくされます。物理学の進展とともに、世界観がどう変わってきたのかについて、お話します。

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