一番ていねいなデンタツ構成
2008 年 10 月 20 日
ベータラボの中心課題はデンタツです。また、デンタツは礼というお話をしました。
趣味でホームページを作られている方も、仕事でネットビジネスをされている方も、情報伝達をいかに効果的に行い、オーディエンスにインパクトを与えるか、ということはとても重要です。
映画やドラマなどで、視聴覚をすべて駆使して時代や背景を描写し、主人公の気持ちや主人公が出会う出来事を伝えていく方法は、リアルに情報伝達できるものです。しかし、長い時間じっとしてストーリーを聞いていただける、見ていただけるようなものをつくるのは大きなコスト、手間を要しますので現実的でない場面が多くあるでしょう。
一般の人からはあまりなじみがないものですが、ジャーナル(科学雑誌)などに掲載される論文のようなものが、最も丁寧に記述された「デンタツ」ではないか、と思っています。
論文は、通常、以下のような構成で書かれています。
- 背景
- 目的
- 方法
- (実験や調査内容)
- 結論
- 考察
- 将来の課題または仕事
まず、背景(経緯)などを記述し、研究する目的の位置づけをはっきりさせます。絵で言えばまさに「背景」です。その絵が存在する意義に直結します。次に、何をしようとしたのか、つまり意図を明確に「目的」で提示します。さらに、その目的を得るために採用した「方法」です。これは、戦略や戦術にも通じます。4または5はいっしょの場合がありますが、何がどれだけ行われ、どういった「結論」が得られたかを記述します。振り返って、当初の目的の中で何が達成でき、既知あるいは未知だった何らかの問題・課題などが得られた場合の論述である「考察」を行います。できれば、7の将来の課題または仕事「Future Work」を入れることで、残された課題や研究の方向性を示します。
細かい説明はここでは行いません。ここでは、2点だけお伝えしたいと思います。
まず、意味あるデンタツにおいては、背景と目的の記述が必須だということです。それにより、情報の意義が伝えられます。つぎに、この一連のデンタツセットにより、どういう状況で何が問題だったと認識したものについて、誰がどういう方法で何を行い、何を得たか、何を得なかったか、今後どうしたらいいか、という情報群をまとめて伝えることになります。もちろん、論理の飛躍がないか、調査したものの量や質に信頼性があるか、何に活かせるかなどが点検されていくことになります。
たとえば、商品の宣伝「こんな・・・がほしかった」という短いコピーで、端的に以下のような内容を伝えることができます。
- (背景)これまで・・・がなかった。そのため私たちは不便だった
- (目的)明示されていないが上記不便を解決する
- (結論)提供できます
- (考察)便利、うれしいなどの成果あり
短い言葉に、これだけのデンタツ内容、あるいはデンタツ力があります。さらに、ビジュアルなどを合わせて強力なインパクトを作り出していきます。上記の論文の構成をチェックリストのように持っておくのは、とても便利です。
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