日本語と英語の違い

2008 年 10 月 28 日

日本人にとって、欧州の言葉、特に英語は大変学びにくいものです。一番面倒なのが語順、つまり文法の違いからくるものです。そして発音まで違うので、なかなか習得しにくいです。英語以外の欧州の言葉には、文法上の性があり、さらに格変化があったりで頭がごちゃごちゃになってしまいます。

英語はある意味、そのような変化(性変化・格変化)がほとんどないので、学びやすい反面、単複と冠詞が日本人にとって非常にわかりにくいものになっています。

可算名詞の場合、a carなのか cars なのか the car なのか the cars なのか、バリエーションが多すぎて、とっさのときに迷ってしまいます。不加算名詞の場合ですら、theをつけないものだけでなく、ときにtheを付けたりするので混乱してしまいます。残念ながら、冠詞と数については「習うより慣れよ」ということになります。

英語で話すようになってよくする失敗は、「No」と言わなければならないときに「Yes」と言ってしまうものです。

You didn’t go to the musium yesterday, do you?
(昨日、美術館に行かなかったんですね?)

×Yes, I didn’t.
(ええ、行きませんでした)

もちろん、この Yes はNo にしなければなりません。日本語では首を縦に振るような場面で、Noと言いながら横に振らなければならないのは頭も首も緊張してしまいます。

なぜ、こんな違いが生じてしまっているのでしょうか?

これは、英語をちゃんと学べていないと考えるべきでなく、言語の文化的な違いと考えることもできます。

原則、日本語では、相手に「No」と言わせる質問はしません。この慣習は、実はスワヒリ語など、アフリカの言語でも同様です。したがってアフリカ人も同じような間違いをすることがありますし、(アメリカの黒人英語の特徴でもありますが)「×without no money」のような二重否定をやってしまったりします。

以前、会った白人の英国ウェールズから来られた方と話していてびっくり。

私: I come from Japan.(日本から来ました)

相手: Do you? (そうなんですか)

私: I am a teacher at Chaminade Secordary School.(チャミナデの教師をしています)

相手: Are you?(そうですか)

私: This is my house, provided by the government. (これが、政府が用意してくれた私の家です)

相手: Is it?(そうですか)

という具合に、すべて付加疑問で相槌を打ってきます。日本語だと、「ええ」とか「そうですか」の連発でいいものを、英語を話す人たちは、相手が話した構文に合わせて、ぞくぞくと違う表現で返答してくるわけです。ですから「そうですか」を翻訳する、という考え方をやめた方がいいくらいです(この経験があって、「はい、そうです」の例文を使った話し言葉翻訳の文脈処理を研究したわけでもありますが)。

これには、参りました。頑張って、何度も何度もいろんな場面で

Is it? Isn’t it? Are you? Aren’t you? …

などが言えるように反射練習しました。

私は英語が話せるようになるとても重要な方法は、「つなぐ言葉」や「相槌」をうまく使うことだと思っています。

A equals B. (AはBと等しい)

B equals C. (BはCと等しい)

Therefore, A equals C. Right? (したがってAはCと等しい、ですよね?)

この Right? のような言葉が言えると、話が滑らかになるのです。(この場合、話している人が末尾につける正しい付加疑問は A equals C の否定形なので Doesn’t it? になります。うーん、やっぱり日本人にはとっさの付加疑問はむずかしい!)

Right? Not so? Isn’t it?  Is it? Yes? Okay? All right?

このような代替できる表現を順番につかっていけば、スムーズに英語が話せていきます。そして、つないでいく間に次の表現を考えるようにします。

Sure, Of course, Absolutely, No doubt, In particular (Particularly) …

などの文頭の言葉を入れて、文意を明確にしたり、

For example,

などの言葉を使って、例をあげて説明を補ったり、

I mean (to say) … (つまり、言いたいのは・・・)
Let me put it this way, … (言い換えてみましょう。つまり・・・)

のように、言いたかったことを言い換える(再度、別の表現で表わす)ことで、デンタツの達成レベルを高めます。

単語や例文を丸暗記することも大切ですが、このように「つなぐ言葉」や「相槌」などを使って、一連の表現にしていくことは、とても大切ですし、練習しておくと助かることがあります。

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One Response to “日本語と英語の違い”

  1. SALTY-SALTY Says:

    イントネーションのことですが、英語は関西弁に、フランス語は東北弁に似ているというのを聴いたことがあります。リズム感のない私には、文法どころかイントネーションで躓きます。
    ただでさえ、リズムに乗れないのにAre you? Do you?
    などなど。。。を考えているとまったくしゃべれそうにありませんね。それでもはるか昔に英検2級をとったような記憶がありますが、当時でもヒアリングはできてもスピーキングにはコンプレックスがありました。昔の話せない受験英語なのだとつくづく感じております。日本語のない世界で毎日英語ばかりを聞き続け、英語で夢を見るようになると少し話せるかな?などと思ったりします。

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