イギリス人とアメリカ人といっしょに食事をしていたある日本人の友人から聞いた話です。

英語と米語では、イントネーションはほとんど一緒なのですが、発音が違うことがよくあります。

たとえば、ネコは、学校で「キャット」だと習いましたが、これは米語だからです。イギリス人(といってもいろいろでしょうが、一般に)の場合、カットまたはカート(もちろん、「ト」ではなく「トゥ」)になります。

私の友人がイギリス人そしてアメリカ人と食事をすることがあって、そのとき、両者が発音についての言い争いになったそうです。

イギリス人「この赤いおいしい野菜のことをトメイトゥなんていう君の発音を聞くと、なんとも美味しくない食べ物に感じてしまう」

アメリカ人「え?」

イギリス人「トマートゥというとおいしそうだけど、トメイトゥというとなんかまずそう!」

アメリカ人「ふーん。そうは思わないけど。じゃあ、この黄色い野菜、何ていう?」

イギリス人「ポティトゥ!」

アメリカ人「だろ? これをポタートゥと言う? もしそうだったら、そんなこと言ってもらえるかな」

イギリス人「・・・」

上の会話はもちろん、あまり親密でない者同士ではありえないものです。一般に、アメリカ人にとってイギリス人はお高くとまってみえるらしく、また、イギリス人にとって、ラフでフレンドリーなアメリカ人のマナーを嫌ったりすることもあります。アングロサクソン系同士であっても、このようにギャップを生むこともよくあるのです。ですから、このような会話ができること自体、非常に友好な関係であると言えます。

今日はアメリカ大統領選挙の日。アメリカの中だけでも、東西、南北の地理的な広さ、人種や年代、性別、経済力などなど、広く意見がバラバラなものを、最後の投票まで、何カ月もかけ て収斂(しゅうれん)させていきます。議論したり意見を戦わせていきます。

そして、ヒラリーとオバマの非常に激しい戦いもありましたが、また、いくらか対立を残しつつも、方向性の収斂(しゅうれん)を行います。いわば「これまでトマートゥでしか美味しそうに思えなかったのだが、まあトメイトゥでもいいか」と言えるようになるまで時間をかけ、意見を聞き、考えを柔軟にしていきます。このように、コミュニケーションを通してお互いを知り、思考の柔軟性を高めていきます。

昨日のテレビ番組の中で、今まで、民主党に投票したことがなかった非常に保守的な地域に住む保守的な人が、投票前日のオバマ氏の演説を聞いて、「ひょっとして新しい時代が来ているのかもしれない、私はオバマに投票する」と言っていたのが印象的でした。

「自分は黒人と白人のハイブリッドだからこそ、相互融和のために役立つことができるのだ」とオバマ氏が言っていましたが、このように、国家元首を決め、国家体制を作るのにしっかりと時間をかけていく米国流にも学ばないといけないと思いました。未来を作るためには、このように意見が違う者同士が、相手に配慮を持って意見を伝えることではないでしょうか? かりに自分がはじめに思っていた候補者にならなくとも、両陣営が掲げる星条旗のもとにまた、結集するのです。

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One Response to “イギリス人とアメリカ人の食卓での会話”

  1. SALTY-SALTY Says:

    そうでした。
    今日のハイライトは、
    アメリカ大統領が、オバマ氏に決定したことでした。
    初めての黒人の大統領です。
    見た目にもハイブリッドですね。

    若い大統領だということもそうですが、
    本当に新しい時代の幕開けだと思いました。

    彼の演説はとても美しいそうですね。
    たくさんの人が見習いたいと思うというようなことを
    以前に報道で知りました。

    自由の国、アメリカだからこそ
    たくさんの意見を戦わせ、
    議論し尽くしてまとまっていく。。。
    時間がかかるけれども、決定したときの結束力は
    とてつもなく強い!!ということですね。

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