スライドというプレゼン方法
2009 年 2 月 16 日
パワーポイントを使ったプレゼンは、ビジネス分野でも、また、学界でも最もポピュラーなデンタツの方法です。
アメリカでは、大学・大学院の講義もパワーポイントを使うのが一般化しているようです。
この方式のいいところは、解説という音声に、スライドという準動画を備えたものである点です。
動画のほうが、まさっているのではないか、と思われがちなので、この記事を作成してみました。
確かに動画は魅力的です。総合芸術である映画はまさに動画(もちろん音声付)です。
しかし、ちゃんとした動画を作るためには、かなりの労力、コスト、そして人的なリソースを要します。
言い方を変えると、ちゃんと労力、コスト、人的リソースをかけないといい品質のものはできない、という特徴をもったメディアである、ということです。
いま、まさに私が書いているブログのようなメディアはそれとは反対に、労力、コスト、人的リソースをかけなくてそこそこのものを生産することができます。IT時代のすぐれものだと言えます。
利用していながら、ほとんど意識されていないかたも多いと思いますが、ブログの特徴は、次のようなものです。
1.CMSであること
コンテンツ・マネージメント・システムといって、記事内容さえ登録すれば、自動的にHTMLを生成する、というシステムです。汎用のCMSもぞくぞくと出てきていますが、なかなか一般にははやりません。それは、深くなればなるだけ、機能が増え、直感的に操作することが難しくなるからです。
その点、ブログは、非常に簡単なCMSであり、更新、変更、コメント、そしてトラックバックなどをかけることが可能です。
言い変えると、コラボレーションが可能なメディアである、ということです。
2.RSS配信できる
変更内容をXMLという書式でサーバサイドに置いておくだけで、フィードと呼ばれる更新データを保持し、それを外部の登録した人・パソコンから更新内容のチェックを受ける、という仕組みで最新情報を知りたい人に届けることができます。
3.PINGで通知できる
PINGサーバと呼ばれる、ブログなどの変更情報を保持するところに対して、ブログを更新したときに、「更新しました」という通知を行います。RSS(フィード)の登録は、一般の人が行うものですが、PINGは専門のサーバです。特にランキングサイトのようなところが、このPINGを受けることで、更新されたことをタイムリーに把握するようになっています。
このように、ブログは非常に優れたメディアではありますが、最高のデンタツ力をもっているか、というと多少の難点があります。
書物と同じく、読む側の読む意思と力が必要だからです。
更新したこと、更新内容を通知することはできるものの、読む側、見る側が楽に情報をゲットするまでには至りません。
そこで期待されるのが、動画やスライドプレゼンまたはスライドショーの役割です。
いずれも、扱うデータ量が大きいため、なかなか普及していないのが現状です。
これまで、写真などの画像データすら、遠慮がちにWebに掲載したものでした。しかし、動画やスライドショーになると、10倍あるいは100倍程度のデータ量になってしまいます。
これは、自然に動いているように見せるため、テレビと同じ多くの画像(=フレーム)を表示するためです。11秒間に数十枚の絵を見せているのです。
YouTubeの流行りのように、動画の地位は次第に高くなってくるでしょう。
しかし、先ほど述べたように、動画の制作には多大なコストがかかるため、市場にながれる動画は何らかのコピーでない限り、おそらく、さほど質の高くないものになるのは、ある意味いたしかたない面もあります。
そこで、注目されるのがスライドショー(スライドプレゼン)方式です。
企業内で、企業間で、研究室内で、学術発表の場で、行われるスライドプレゼンは、実は、紙芝居と同じです。絵本の読み聞かせと同じです。
これは、根源的に人を引き付ける力があると思います。
もちろん、上手にスライドプレゼンできる人、できない人の差はありますが、内容さえ魅力的で、読み人の気持ちが入っていれば、魅力あるプレゼンが可能です。
そして、ないよりも、個人または少人数で作成することができるのです。
自動プレゼン(=スライドショー)であっても、絵を作る、ナレーションを入れる、必要により音楽などのBGMを入れる、といったことは、実はたった一人でもできます。
動画は無理です。
画像だけをとってみても、映写する人、照明を適切にする人、1カメだけであれば迫力に欠けます。複数台のカメラにすると、カメラマンだけでなくスイッチャー、映像ディレクターが必要になります。音を収録する人、ミキシングする人、編集する人・・・。
どうしても、コスト、手間、人的リソースを要してしまうのです。
しかも、しっかりしたディレクターや演出家がいないことには、すばらしい作品を作り上げることなどほぼ不可能です。
IT、インターネットの時代とは、コストや労力を押さえながら、いいものが流通する時代だと思います。
その点で、スライドプレゼンの時代が来るのではないか、と私は考えているのです。
駆け出しのミュージシャンたちにとって、プロモーションビデオは高嶺の花です。
しかし、録音といくつかの写真を合わせればプロモーションスライドは簡単に作れるのです。
会社の紹介、商品の紹介、求人、地域の紹介、タレント(人材)の紹介、などなど、コストを極力抑えながら、アピール力あるプレゼンができるのがスライドショーです。さらに、学習教材でも、スライドショーが威力を発揮することになります。
膨大なコストをかけて動画を作成することができない人々、会社が増えながらも、宣伝・広告・PRのニーズは高いままなのです。
私は現在、「ききまね英語」のスライドショーを作成しているのですが、この教材に限らず、私の作成した無料・有料のレポートはすべてスライドプレゼン方式のレポートとなっていることにお気づきになられたことだと思います。
そうです。すべて絵本化しているわけです。
これが、読む側、見る側が一番楽で、情報提供する側としてもコスト最小、効果最大に提供できるメディアだと思っているのです。
近い将来、スライドプレゼンのスキルを競って人々が集うようなサイトを作りたいと考えています。
そのサイトができるまでは、いくつも、ある程度の品質のスライドショーを作っていきたいと考えています。
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