Absolute(絶対的)とUniversal(普遍的)
2009 年 3 月 14 日
1つ前の記事で「平均律と純正調」の話をしたので、もうひとつ、関連する話を思い出しました。
これは、コンピュータの世界の話です。
コンピュータは第二次世界大戦後に作られ発展してきたものですが、ハードウェアだけでなく、ソフトウェア、とくにOSと呼ばれ、莫大な開発コストがかかる基本ソフトウェアを開発しながら発展してきました。
1970年代から80年代にかけて、アメリカを中心に資本が投下され、開発競争がさかんになってきました。
そのころから、多くの端末からの要求をセンターで処理する、中央集中型のコンピュータの利用法が、重要なやり方だと思われていました。
もちろん、現在もその流れは半分正しいのですが、半分は、分散的な処理によって、ホストのトラブルのリスクを回避するような方向で発展しています。
詳しい話はここではできないので、少しスキップします。
その当時、完全無欠、膨大で絶大な基本ソフトウェアを作ろうとしていましたが、結果は失敗しました。
それに対して、ひとつひとつ小さいものを組み合わせて、大きい仕事ができるような仕組みを考え出し、アメリカの大学(教育機関)を中心に利用が広がり、それが後に大成功を収めました。
それがUNIXと呼ばれる基本ソフトです。
現在もインターネットのホストコンピュータのほとんどで使われているOSです。
何がどう違うのかを一言でいえば、京セラ・稲盛氏の「アメーバ-経営的」といったらわかりやすいかも知れません。
分けても分けても終わりがない・・・とまでは言いませんが、本当に小さな小さなコマンド(命令)の集まりを組み合わせて壮大なものを作り上げているのです。
膨大なコストがかかるようなときは、このような最初の基本設計、スケッチ、あるいはフレームワークがとても大切です。
何でもできる(マルチ)に対抗して単一(ユニ)という意味からUNIXという名前が付けられたそうです。
さて、Financial Timesの記事に、リーマンショック以降の出来事を、「金融メルトダウン」と表現されていました。
今こそ、「絶対」とか「強力」「完全」などに引き付けられることなく、「シンプル」「普遍」「汎用」な価値観を大切にしていくべきでないかと思いました。
恐竜のように、大きな変動が起こると、適応できないものが滅びるのが世の常ですから。
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