言葉の構文と意味

2009 年 3 月 27 日

(1) 私は明日彼と会う約束をした。

という文と

(2) 私は昨日彼と会う約束をした。

という文は言葉の並びは全く同じ。違いは「明日」という語が2番目の文では「昨日」になっていることです。

私たち日本人には、(1)では「会うのは明日の予定」であり、(2)では「約束をしたのは昨日」だということが間髪を入れずわかります。

どうして、そのような解釈がすぐにできるのでしょうか。

おそらく、(1)では「明日」と「した」とでは意味的な整合性が取れないので、この解釈は除外しているのでしょう。でも、(2)では「昨日」と「した」とは構文的にも意味的にも整合性が取れるので、「約束をしたのは昨日」という解釈をするのだと考えられます。

語句の並びが同じでも、構文(構造)が異なっている例です。

ところで、日本語と英語はある意味、正反対の言語です。

人類がアフリカで誕生したとして、西のはずれのヒトの言葉(英語)と東のはずれのヒトの言葉(日本語)です。

日本語は原則、重要な言葉が文末に置かれます。

英語は主語の次に来る語が一番大切な語である動詞です。

俳句や和歌など、コンパクトな表現にギュっと圧縮可能な不思議な言語の日本語。

それに対して、主語と動詞を言ってしまったら、単語の説明や節をぞくぞくと付加していける、いわば永遠の世界へ広げられる言語の英語。

極をなす両言語同士で翻訳できることの方が不思議なのではないでしょうか。

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