文部科学省が教員向けの説明資料で、英会話では流れを大切にした指導を行い、生徒の積極性を損なわないよう求めていることが今月6日(2009年9月6日)わかりました。

手短に言うと、これまでの高校英語では文法やスペルの正確さを重視しすぎていていたのを、今後は多少の誤りがあっても、目くじらを立てずに流れを重視したものとする、というもののようです。

とてもいい方向づけだと思いますが、ある意味当然な話です。

言葉は伝達する手段であり、コミュニケーションが円滑に行われることが目的であるにもかかわらず、スペルを違ったとか、文法に合っていない、ということで減点することに注力し、それで学力を評価してきたのです。

逆に、自然でなめらかに話せることなどについては、これまで全く評価を行ってきませんでした(ゼロ点です)。

合っているか、間違っているかでのみ、教師も、生徒も必死になって取り組んできたわけです。

だから、ガタンゴトン英語(なめらかでない日本人の英語のこと)から抜け出なかったのです。

今回、文部科学省が方針を変更する、という話ですが、そもそも、「正確さ重視をせよ」とこれまで指示を出してきたのかどうなのかも定かではありません。

大学入試や高校在学中のテストが、そのようなものだけを評価する仕組み、内容だったからにこのようになってきた、のではないでしょうか?

これを改善するのは、文部科学省の通達だけではむずかしいと思います。

少なくとも、「ちゃんと『流れ』を評価するように」と指示しないことには、現場は何も変更しないでしょう。大学入試は何も変わらないでしょう。高校の教室での授業も、そして試験も変わらないでしょう。

これまで通り、評価しやすいものだけ評価するからです。

どう理解し、どう伝えられるか・・・。

要は、伝達の内容と質が問われていることだけは確かですが、どうそれを評価するか。

高校も、大学も真剣に考え、取り組んでいただきたいと思います。

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